空間把握能力を問う問題のひとつに、「水面にうつるかたち」考えるについての問題があります。
小学校受験でもよく出題されるので、しっかり理解し練習をしておきたい領域です。
まずは、問題例1を見てみましょう。
答えは、左から2番目です。
この領域の問題では、「鏡」と「水面」を混乱しているお子さんが多いようです。
当教材は「水面にうつるかたち」ですが、「鏡にうつるかたち」を問う問題もよくあります。
両方とも、どのようにものが映るのかを考える問題なので最初は混乱しがちなのですが、「鏡に映るかたち」が左右逆転したものに対し、「水面に映るかたち」は上下の逆転です。
つまり、「鏡」は左右に対して、「水面」は上下に対して線対称になっているのです。
理解するための最初のハードルがこの部分にあります。
お子さんがなかなかわからないようであれば、実際に水面にものを映してみることが一番です。
けれども、本当に水面を使うと見えにくく、とてもわかりづらいです。
下図のように水面の代わりに鏡を使いましょう。
鏡を水平に置き、そのわきに映したいものを垂直に立て、鏡を見ます。
紙にいろいろな絵や記号を描いて映してみましょう。
どの問題でもそうですが、しっかり具体物を使って確かめてみることが一番です。
ことばやペーパーのみの説明で理解させようとしてはいけません。
具体物を使ってお子さんが理解できたようであれば、またプリントに戻ってみてください。
本当に理解が進んでいるかどうかを確認できると思います。
後半になってくると、選択問題ではなく、自分で描かせる問題(問題例2・3)も含まれています。
自分で描くとなれば、本当に理解していないと描けないものです。
入試では、さらに問題を解くスピードも要求されます。
受験を考えておられるご家庭は、この教材で繰り返し練習していただければと思います。
「線対称」教材も、「水面にうつるかたち」同様、線対称を扱ったものの一つです。
こちらは左右の線対称が主で、より具体的な図形を描くことに重きをおいた内容となっています。
あわせてご検討ください。