サイコロを縦に切ったらどんな形ができるでしょうか?
ボールを半分に切ったらどんな形ができるでしょうか?
こういった、断面の形を考えさせることは、幼児にとってレベルの高い項目かもしれませんが、小学校や中学校になってからの立体図形の理解につながっていきますので、ぜひおさえておきたいところです。
実際に小学校受験でも、円柱や円すいなどの積み木を見て、「これを縦や横に切ったら、その切り口はどうなりますか?」という問題が出ることもあります。
これが、簡単なようでとても難しいのです。
見た目は丸く見えるものが、切り口の形が長方形になったり、三角形になったりするというイメージは、なかなかできないものです。
頭の中でどんなふうになるのかを想像できることが重要です。
この単元は、日常の中で様々な経験を通して学んでいくのが一番です。
例えば粘土遊びです。丸めたり棒状に伸ばすなどしていろいろな形を作り、粘土ベラで様々な切り方をして、切り口を観察してみましょう。
さらに、果物や野菜などの食材を使ってみてください。
リンゴやナシは球体、ダイコンやキュウリは円柱、ニンジンは円すい、お豆腐やこんにゃくは立方体や直方体などの形に似ています。
縦や横、さらに斜めに切ったらどうなるかなど、様々な切断面を見せてあげましょう。
野菜や果物の断面図を見て、それがどの野菜や果物かを答える問題は、小学校入試でもよく出題されています。
縦または横に切られた果物や野菜の切り口を見て、なんの果物や野菜かを答えていく問題です。
小学校入試でもよく出題されています。
受験に際しては、果物や野菜などについて、名前をはじめ旬の季節なども理解しておく必要があります。
断面の形については、実際にじっくりと見た経験がなければなかなか答えることができません。
受験をする・しないにかかわらず、ぜひ、日々の生活体験を通して、いろいろな種類の果物や野菜を知る経験をしておきましょう。
例えば お子さまと買い物に行ったときには売り場で一緒に観察したり、料理やおやつの支度のときにも、その様子を見せたり、お手伝いをさせてみましょう。
その際に、果物や野菜の名前はもちろん、切ったところも見せてあげてください。
「リンゴを横に切ってみたら、真ん中に星の形がある」
「レンコンの切り口は穴だらけ」
「ネギや玉ネギは木の年輪のような形をしている」…など、大人でもいろいろな発見があるのではないでしょうか。
さらに、果物や野菜を縦に切るのと横に切るのとでは、切り口が全く違う形になります。
当教材でも出題されていますが、ひとつのものをいろいろな角度から見る体験はとても大切です。
まずは日常の体験からですが、この教材もクイズをするような感覚で楽しんでみてください。