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回転図形
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[サンプル]回転図形
教材の内容詳細

回転図形とは、ある形が右や左に回転をした時、図形の向きがどのようになるかを考える問題です。小学校受験では、おなじみの問題です。

次の例題(図1)を見てみましょう。

回転図形-解説図1

考え方の方法はいろいろありますが、基本的には、辺や頂点、印や模様など、どこか一つの場所を基準として考えます。
ここでは、4つのマス目の中で×の位置に注目してみます。
×の記号から右回り(時計回り)に×□△○という順番になっていることもチェックしておきます。
では、×の位置に注目して、この図形を90°、180°、270°、360°と回転させてみましょう(図2)。

回転図形-解説図2

×だけに注目すれば、図形が回転したときでも、ほかの記号の位置がわかります。
マス目の中の記号の順番はどれだけ回転しても変わらないので、×の位置から右回りに×□△○となっているものが正解となります。

もちろんお子さんの年齢で角度は理解できませんので、「90°回転する」ことを「1回 回転する」、あるいは「1回まわす」、「1回転がす」と表現します。180°は2回 回転、270°は3回 回転することになります。

上記は正解を選択する問題ですが、小学校入試のように難易度が高くなると自分で記号を描き入れる問題も出てきます。そのときに、○□×などは何回転がしても形は変わりませんが、△は回転するごとに向きが変わりますので、かなり難しくなります。
まずは選択肢の中から選ぶ問題を数多くこなして慣れておきましょう。

さらに本シリーズのStep.3では、下記図3のような問題も数多く出題しています。
同じものが2枚重なっていて、そのうち1枚だけ180°回転させたとき、図形がどのように見えるかを問います。
こうした問題は、回転図形の応用になりますが、基本的には図形が半回転したときの形が理解できていれば、対応することができます。

回転図形-解説図3

このように、図形が回転する問題は数多くありますが、同じような図形であっても、設問の仕方によって難易度もさまざまです。基本としては右まわりでも、左まわりでも、そしてどれだけ回転しても、図形がどのようになるのかを理解しておくことが大切です。

こうした課題の理解を深めるには、やはり実際にどんどん具体物を使って体験してみることです。

特に回転の問題は、とても難しいを問題が多く、頭の中で回転した形をイメージすることはとても大変です。ペーパー上ではじめてやってみるのはちょっと無理があるでしょう。

ここで紹介するのは、おうちで手軽にできる「回転あそび」です。

1×1~5×5等のマス目を書いたカード上の紙を用意します。方眼用紙を厚紙に貼るなどして作ってください。
そして、マス目の中に○や△、□などの印を描き入れます。色をぬったり、絵を描いても楽しいですね。
できたらそのカードを、実際にコトンコトンと回転させ、変化を確認してみましょう。

回転図形-解説図4

「半分転がしたらどうなるかな」、「右に1回まわしたら黄色はどこにくるかな」など、カードをただやみくもにグルグルまわすのではなく、クイズ方式などで遊びを取り入れつつ、回転の仕方にもいろいろあることを試してみてください。

そうして繰り返すうちに、90°ずつ2回まわすと上下逆(左右逆)になること、4回まわすと元にもどってくることを発見できると思います。
できれば、右に3回まわることは、左に1回まわることと同じ、そして、左に3回まわることは右に1回まわること同じであるというところまで確認させてあげてください。

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