「おうさまのみみはろばのみみ」イソップ寓話
『おうさまのみみはロバのみみ』は、イソップ寓話で、ギリシア神話に登場するフリギア王ミダスの物語です。
むかしむかし、ある町に、一人の王様がいました。
優しくて立派な王様には、実は、誰にも知られたくない秘密がありました。
王様には、ロバの耳がはえていたのです。
いつも冠をかぶって、隠していました。
ある日、王様のところに、一人の床屋が招かれます。散髪をするためには、冠を脱ぐしかありません。
王様は床屋に言います。
「ここで見たことは誰にも言ってはならぬ」
と。
さて、床屋は、王様との約束を守り続けることが出来るのでしょうか。
誰にでも、知られたく秘密、言ってはならない秘密があります。
その秘密は、実は、秘密にするほどのことではないのかも?
物語を読んで、気持ちが楽に、明るくなっていただけたら幸いです。