「しあわせなおうじ」イギリスの童話
「しあわせなおうじ」は、アイルランド出身のオスカー・ワイルドによる子供向けの童話です。
ある町の中心部に立つ王子の像は、ツバメと共に、苦労や悲しみの中にある人々のために、自分の持っている宝石や自分の体を覆っている金箔を分け与えていきます。
その王子の像には、幸福な生涯を送りながら、若くして死んだとある王子の魂が生きていたのです。自らが生きていた時に知ることのなかった、人々の苦しみを目にして、なんとか幸せにしたいと願うのです。
しかし、自己犠牲の博愛の心は、やがて、王子とツバメの命を奪ってしまいます。
物語の奥深さや、作者の伝えたかったことは何なのか、ぜひ、思いを馳せていただけたらと思います。