「かちかちやま」日本の民話
かちかち山は、おばあさんにケガを負わせた(原作では命を奪います)たぬきを、おじいさんに代わってうさぎが成敗するお話です。
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがすんでいました。おじいさんとおばあさんは、畑を荒したり、いたずらばかりするたぬきに困っていました。ある日、おじいさんは、ついにたぬきを捕まえて縄でしばりつけるのですが、おじいさんが留守の間に、たぬきはおばあさんを上手くだまして縄をほどかせた上に、怪我までさせてしまいます。
その話をおじいさんから聞いたうさぎは、怒って、たぬきをこらしめることにします。
さて、うさぎは、どんなふうにたぬきをこらしめて、反省させるのでしょうか。
「かちかちやま」とは、たぬきが背負った柴に、うさぎが火打石で火をつけようとしたとき、その音をあやしんだたぬきに対してうさぎが答えた言葉からきているといわれています。
「カチカチやまの カチカチどりが ないているだけさ。」
江戸時代には、「うさぎの大手柄」ともよばれたお話を、ぜひお楽しみください。